I am Charmie

メモとログ

面接

そろそろ就活の選考が本格的に始まる時期なのかな.
面接はあまり失敗した経験がない.半分嘘で半分本当.
就活で選考に望んだのは4社.1社はマッチング面談形式で2事業所受けて2つとも落とされた.第一志望の研究所に全てをかけたものの断られた.5,6人の志望者が一人5分ずつプレゼンをして結果は後日という形式の選考だった.プレゼンの出来と研究所のテーマは一番合っていたと思うので他にマッチしていた人が採用されたんだと思う.一つ目の研究所で燃え尽きた感があったので,二つ目の事業所は準備不足で失敗.これは面接で話していて感じた.最大で三事業所まで受けられると言われていたが,興味があったのは最初の研究所だけだったから,それ以外は断るべきだった.相手にも失礼だし,自分の時間も無駄だったように思う.
後の面接は全てOKだった.一回だけ答えに失敗した質問があったけど,他の志望者が更にデカイミスをしてくれたのが幸いしたのかも.いや,そんなに甘くないかな.

何か昔を回想し過ぎた.面接に挑む上で注意と言うか気をつけた方が良さそうな点をいくつか考えてみる.
前にも書いたけど,基本的にESやら履歴書,web試験の結果というものを参考資料に持っている人との面接だという事を念頭に置く事が大事.改めて書くのもなんだけど,こー考えると納得できるかな.面接で"こんなに素晴らしい人はいない!!"と面接官に思わせるアピールをした志望者がいたとする.しかし,ESと履歴書に書いてある本人の性格やエピソード,アピールポイント等からはかけ離れた人物像をアピールしていたとしたらどうだろうか.自分が面接官なら確実に落とす.なぜなら,言ってる事とやってる事が違う人間は信用出来ないから.就職活動という,たった数回の間ですら矛盾が生じてしまうような人間は絶対に一緒に働きたくない.信用出来ないし.まぁ,面接官のいろはに,出来るだけ落とさないように等という制約があれば話は別だが,それでも落としたい.
というわけで,ESや履歴書から読み取れる人物像をアピールするという点に気をつけると良いと思う.面接はインタラクティブなものなので,それ以前の資料から読み取れる人物像から更に一歩踏み込んだ何かをアピールできると良い.例えば,ESや履歴書では文字の制限上全てを書けないので,書けなかった何かが読み取れるようなアピールをすると,相手は自分について更に理解でき,こちらは矛盾せずに選考を進む事が出来る.
実際に自分がやったアピールは,確か"顧客の気持ちを考えている製品を出し続けている企業だから受けた"という感じのモチベーションをESでアピールした企業の面接.ESと面接でそれぞれどんな事をアピールしたかは忘れたけど,以下のような事だったと思う.

  1. 自分の身の回りを見ると,某社の製品が幾つもあった(デジカメや携帯など).ブランドを意識して買ったわけではなく,店頭で実際に触ってみた時の使いやすさや,webサイトの閲覧のしやすさがダントツでよかった.ある特定の製品に限らず,そのような製品が多いという事は,この企業は顧客視点でものを作る企業なんだと思った.

  2. 留学生と仲良くて,近くで行われる日本ならではのイベントとかを暇な時に探して,良さそうなイベントが見つかれば,留学生やその友達を誘って一緒に行ってる.英語はそこまで得意じゃないし,日本で行われる全てのイベントを説明できるほど知識があるわけでもないけど,留学生が喜んでくれるのは確かで,彼らが喜んでくれるとこちらも嬉しいので,楽しく続けている.

  3. 高校の部活でマネージャーをやってた.水を汲んだり洗濯したり・・・というタイプのマネージャーではなく,アシスタントコーチのような役割を担っていた.基本的に監督は自分から何か指示を出すというタイプではなかったので,今チームにとって必要な事とか次に何が必要になるか,前にダメだった事を克服するためには何が必要かといった事を考えながら行動していた.その時に,判断基準として監督ならどう考えるかという事をずっと意識していた.
これらのエピソードを通して何を伝えたかったと言うと,最初のエピソードからは,"自分が受けている企業が顧客視点でものごとを考えている企業だ"と認識して志望しているという事をアピール.二番目のエピソードでは,"自分は,人に喜んでもらう事が好きで,そのためなら英語だって話しちゃうし,色んな事します"という,自分の性格をアピール.で,最後のエピソードでは,"自分は相手が何を考えているか,何を望んでいるかを考えて,それを満たすために行動をした"という経験がありますというアピール.
これらのエピソードを統合すると,自分がこの企業を受けた理由は,この企業が顧客視点で物事を考える企業だから.自分は,人に喜んでもらう事をするのが好きで,相手が何を望んでいるか考えてそれを実行した事がある人間ですよ.あなたの企業に入れば,顧客視点で物事を考えて,製品を作る社員になれますよ.というメッセージになるのかな.
果たしてこのアピールがどこまで伝わったのか,どこまで効果があったのかは分からないが,結果は内々定ゲットだったので,悪くはなかったのだろう.
これがESとか履歴書を基にした面接でのアピール方法の一例.

で,多分こんな事よりもっと大事な事がある.それは,面接で緊張するかしないか.自分を100%アピール出来るかどうか.細かい話しやテクニックより,こっちの方がよっぽど気になる.気になると言うか,気にするからこそ緊張するし不安になる.
"緊張するな,気にするな"というのは全く意味が無いし無理な話なので,諦めろとアドバイスしてみる.
何故緊張するのか?何故不安になるのか?それは自分に対して何らかの期待をしているからだと考えてみる.例えば,"ジャンプして月に触る"というちょっと意味不明なイベントにゲストとして招待されたとしてみよう.果たして緊張するだろうか?不安になるだろうか?多分,そんな人はいない.何故なら失敗する事がチャレンジせずとも明確だから.絶対に失敗すると分かっているチャレンジであれば緊張もしなければ不安になる事もない.
これを逆説的に捉えてみると,成功するか失敗するか分からない状況だと緊張したり不安になるのではないか.就活における成功や失敗は基本的に全て自分で閉じているので,そう考えると,自分に対して期待をしながらもどこかで期待通りに行かない事を考えると緊張したり不安になる.
なので,諦める.就活に限らず自分という人間そのものや自分のとった行動やその結果が評価される時,評価は自分に対するものだが,評価をするのは他人である.つまり,どれだけ自分が努力しても,頑張っても,逆に手を抜いても,他者が介在しているため,少なくとも未知な要素が存在する事を意味している.そうなると,もはや自分の行動だけでは決定できないので,どう足掻いても無駄.
人事を尽くして天命を待つという言葉があるが,まさにそれだと思う.自分が出来る事,やれる事を100%やれば,後は相手に委ねるしかない.天のみぞ知るだ.これが何を意味するかと言うと,自分がどれだけスゴイ事をしても落ちる事があれば,逆にどれだけダメな事をしても受かる事もあるという事を意味している.
こうなると,もはや不安や緊張を抱えること自体が馬鹿馬鹿しくなってくる.だって,相手の感性や考え方なんてそんなに見えてこないし,そんな不確定要素を想定して面接に挑むなんて到底不可能だから.
だから,諦める.
面接に挑む前に出来る事は全てやる.
面接は相手とのコミュニケーションだから,コミュニケーションの上で自分をアピールする.
後は相手が自分を正しく理解してくれる事を祈る.
それだけ.

あまり深く思いつめず,準備は全部したから,後は野となれ山となれ.臨機応変に対応しよう.そのぐらいの気持ちで十分.
結局,自分がアピールできる自分は,自分以外の何者でもなく,普段の自分である.嘘を付く事も誤魔化す事も出来なくはないが,究極の状況で出てくるのは素の自分.素の自分はアピールするも何も,素の自分だから,普段通りにすればいい.スーツを着たり就活の面接だからと気負う必要は一切なく,ただいつも通りの自分を出せば良い.それで受かれば良いし,断られたならそれは単純に相性が合わなかっただけ.以上.

それぐらいに諦めると言うか,割り切って挑めば,たぶん緊張しないし不安にもならないと思う.

普段から真面目に,頑張って生きている人は,バックボーンがしっかりしているから,こーゆー不確定要素が絡んでくる時にめっぽう強い.何故なら,少なくとも自分に関しては揺らぎない,ブレナイ自分と言うものを持っているから.不確定要素である面接官が揺さぶりを掛けてこようが意表をついてこようが,自分が築き上げてきたバックボーンに支えられながらであれば耐え抜けるはず.

もし緊張したり不安になったら,今までの自分を振り返ってみれば良い.自信が取り戻せるはず.