I am Charmie

メモとログ

追憶の夜想曲

追憶の夜想曲 中山七里 講談社

今作は夫殺しの容疑で逮捕された主婦の弁護.本人も犯行を認めている.何となく隠された真実が読めるんだけど,それでも面白い.あらためてスゴイなと思ってしまった.

  • この主婦は,御子柴が14歳の頃に殺害した女の子のお姉さん.
  • 夫はリストラされてからデイトレーダーで稼ぐと嘯くも,まったく儲けを出せず.
  • 小学校教諭をしていた義父は,幼女への性的暴行を理由に定年直前に自主退職
  • 義父は長女(主婦の娘)に対して性的暴行を加え,自身の息子である父親に金を渡すことで黙認させる
  • 自分の父親に裏切られたことが許せず,長女が父親を刺殺
  • 母親が全ての罪をかぶろうとする
  • 母親の裁判の最終弁論で,御子柴が色々と暴露すると,母親の母親(御子柴がかつて殺害した少女の母親)が御子柴が死体配達人であると叫ぶ
  • 裁判所大混乱
  • 裁判所近くの公園で御子柴,義父,検事で話をし,御子柴が裁判所で語らなかった真実を語り,検事が義父を捕まえる

内容: 豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司は、夫殺しの容疑で、懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか?そして第二審の行方は? (Amazonより)