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メモとログ

セイレーンの懺悔

セイレーンの懺悔 中山七里 小学館

女子高生誘拐殺人事件を追いかけるテレビ局報道記者の話.

マスコミってクソだねって臭いがプンプンする作品だけど,話自体はすごく面白い.マスコミに限った話ではなく,人間は自分の都合の良いように解釈する性質が起こす悲劇が最悪の形で発現する.

内容:  葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった。マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産するセイレーンなのか。(Amazonより)