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メモとログ

巨人の星 1話 めざせ栄光の星

星一徹の子なら,断じて負けてはならん!!
雄馬の小学校は隅田川小学校 5年2組
教室で野球話に興じる同級生に悪態をついたり,一徹のしごきに心の中で反論している.この時点で,飛雄馬は野球を好きではない.

一徹との練習中に野次ってきた中年に,いきなり魔送球を投げる飛雄馬.飛雄馬を家に連れ帰り説教をするが,飛雄馬は一徹に対して逆らう.お互いに泣きながら大喧嘩.たかが小学生なのに,一徹の心の声を理解している飛雄馬.何だかんだで,この親子の絆はとてつもないものがある.

長嶋茂雄の入団会見で,幻の名三塁手こと星一徹の回想.飲み屋で管巻いてます.名選手は名伯楽・・・の観点で考えると,長嶋は確実にそのタイプ.一方で,幻の名三塁手星一徹は間違いなく名選手にして名伯楽.

魔送球を投げた後に捕まった飛雄馬.川上から逃げる時の走り方はオープニング同様,抜群にかっこ悪い.

新聞や戦争シーン等,ところどころで実写が混じっている.この映像技法?は当時ではどうだったのだろうか.現代のアニメ好きにとっては斬新な表現技法だと思う.

川上の回想.一徹が魔送球を投げるシーン.一徹は右投げ右打ち.魔送球の投げ方はアンダースロー気味?一徹の魔送球に関する考えは,ちょっとスポーツマンシップに欠けるとは思うが,それに対する川上の考えがすごい.「名誉ある伝統を汚すものは,いかなる天才と言えども巨人軍に留まる事は出来ないんだ」.この時の川上が言う巨人軍とはかくあるべきという姿は,ある種理想像のようなものを感じる.

話は戻って星一家が住む長屋.魔送球が長嶋に通用しなかった.一徹も悔しいんだろうと一徹に言う飛雄馬.飛雄馬だって悲しいんでしょと指摘する明子.この親子は貧乏かもしれないが,お互いを理解しあえているいい家族.そして始まる飛雄馬の唯一許された遊び.このままでは引き下がれない川上の一徹に対するテスト.この天才的な子を育てる資格があるかって,そもそも飛雄馬が天才的な子になりえたのは,全て一徹の英才教育のおかげ.川上が何を言うか.川上が打ち返した玉を,寝ていたのに,いきなり捕球して送球体勢をとる.

ここからの一徹のセリフが最高.「見ろ飛雄馬,あの星座がプロ野球の名門巨人軍だ.俺もかつてはあの輝かしい星座の一員だった.しかしもう俺の手は届かない.お前はあの星座に駆け上れ.巨人軍という星座のど真ん中でひときわ輝くデッカイ明星となれ.飛雄馬よ,栄光の星を目指すのだ.」