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メモとログ

Graph Theory: Spectrum

グラフ理論の特にグラフのスペクトルに関するまとめ

参考書一覧

疑問点

  • 特性方程式の係数が何を意味するか(特にc_n,n>3)
  • グラフのスペクトルを何に使うのか

前提

  • グラフ G = (V, E)
    • Vは頂点の集合
    • Eは辺の集合
  • 隣接行列 A: グラフGの辺の情報を保持したn次行列を
    • A_{i,j}: 頂点iと頂点jの隣接関係を表す
      • 値が1であれば両頂点は隣接している
      • 値が0であれば両頂点は隣接していない
      • (無向グラフであれば) A{i,j} = A{j,i}
      • 対角成分 A_{i,i}は0

グラフの特性方程式

頂点数がnのグラフGの特性多項式は以下のn次多項式となる.


\phi_G(\lambda) = | \lambda E - A | \\
= \lambda^n + c_1 \lambda^{n-1} + c_2 \lambda^{n-2} + \cdots + c_{n-1} \lambda + c_n

係数c_k

  • c_1 = 0
  • c_2 = - |E|
  • c_3 = -2|#triangles|

グラフの固有値

グラフGの特性多項式の実根を指す.

グラフのスペクトル

グラフGのスペクトルは固有値とその重複度によって,以下のように定義される.


\mathrm{Spec}(G) = \begin{pmatrix}
\lambda_1 & \lambda_2 & \cdots & \lambda_s \\
m_1 & m_2 & \cdots & m_s 
\end{pmatrix} \\
\sum_{i=1}^s m_i \lambda_i = \textrm{Tr}A = 0

グラフのスペクトル分布

グラフGの固有値の重複度の離散分布をスペクトル分布と呼ぶ.


\mu_G = \frac{1}{|V|} \sum_{i=1}^s m_i \delta_{\lambda_i}