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メモとログ

ハーメルンの誘拐魔

ハーメルンの誘拐魔 中山七里 角川文庫

少女連続誘拐事件.何となく犯人と動機が読めちゃう.

1人目の被害者は子宮頸がんワクチン接種の副作用により記憶障害を患った中3の女の子.母親が目を離した数分の間にいなくなる.最後に目撃された場所の近くに,彼女の生徒手帳とハーメルンの笛吹きの絵葉書が置いてあった.

2人目の被害者は子宮頸がんワクチン接種を推奨する団体の会長を父親に持つ高校生の女の子.友達との下校途中に行方不明になる.彼女の携帯電話とハーメルンの笛吹きの絵葉書が見つかったことから連続誘拐事件である可能性が高まる.

次の被害者たちは,子宮頸がんワクチン接種の副作用によって障害を抱えた女の子たち5人.副作用被害の現状を訴えるために国会議事堂を訪問した少女たちが乗ったマイクロバスごと誘拐されてしまう.

バスごと誘拐の後に犯人から連絡があり,誘拐された被害者1人あたり10億円の身代金を要求.

すったもんだの末,2人目の被害者が真犯人で,ワクチン副作用被害者の親に相談して一緒になって実行したことが分かる.

内容: 病院からの帰り道、母親が目を離した隙に15歳の少女・香苗が消えた。現場には中世の伝承「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出し、香苗が子宮頚がんワクチン接種の副作用によって記憶障害に陥っていたことが判明する。数日後、今度は女子高生・亜美が下校途中に行方不明になり、彼女の携帯電話と共に「笛吹き男」の絵葉書が発見された。亜美の父親は子宮頚がんワクチン勧奨団体の会長だった。ワクチンに関わる被害者と加害者家族がそれぞれ行方不明に。犯人像とその狙いが掴めないなか、さらに第三の事件が発生。ワクチン被害を国に訴えるために集まった少女5人が、マイクロバスごと消えてしまったのだ。その直後、捜査本部に届いた「笛吹き男」からの声明は、一人10億、合計70億円の身代金の要求だった…。 (Amazonより)