I am Charmie

メモとログ

最適化 pt.2

共役勾配法を理解したと思う.
理解してみて思うのが,これを考えた人はすごい.共役勾配法に限らず,工学のベースになる数学的アプローチを考えた人,理論をまとめた人というのはすごい.アルゴリズムの裏に存在する数学的知識,そして発想.一つのアルゴリズムを見た時に,ロジックが完結している様には,ある種美しさのようなものすら感じてしまう.

共役勾配法に限った話ではないが,方程式を解くための反復法のセンスは,結局は色々なシーンで当たり前のように使われている話だった.今までは,漠然と"そーやれば出来そうだよね"と思っていたアルゴリズムが,その根幹にある話を理解できた事で,今まで以上にハッキリと見えてきた.あたかも,霧がかった視界がくっきりと,はっきりと見えたかのように.

今日(正確には昨日),あらためて思ったのが,人に説明をするという作業は恐ろしく重要.自分一人で考えていると,細かい部分についてはウヤムヤにしてしまいがち.人に説明をするために話をまとめ,ひたすらwhyを考えていくうちに,自分一人では到達出来ない結論に達する事が出来る.
まさか,後輩とのディスカッションがここまで高レベルなものに発展するとは想像していなかった.常に期待以上の何かを僕に見せてくれる後輩が頼もしい.あの子となら何か大きな事を成し遂げられると思う.

今,確実に風が吹いていると感じている.今,この一年を振り返ってみると,相当もがき苦しんできたと思う.一年間,ひたすら論文を読んだし本も読んだ.色々な人と話をして自分にとっての理想的な研究者像を描いてきた.研究もそこそこやってはいるものの,やっぱり何か心の中でひっかかるものがあって.このままだとマズイんじゃないかというのを,ハッキリとした言葉ではなく,本能で感じ取っていたのかなと.結局,ここまで来るのに一年もかかってしまって,学会発表なんか最近メッキリしてない.でも,足を止めないで良かった.今なら,自分がやってきた事が間違っていなかったと自信を持って言える.今までモヤモヤしていた部分が,ここにきて急速にクリアに理解できてきた.あの感覚.自分がドンドン研ぎ澄まされていくのを感じる.

あとはやるだけ.